
いくぶん予想はしていたものの、ここまで過酷なのだろうか。テレビのニュースで見たAKB48ドキュメンタリー映画第2弾「DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女は傷つきながら、夢を見る」のシーンはそんな気持ちを引き起こした。
AKB48のドキュメンタリーから得られるもの
リハーサルの時に、極度の緊張から過呼吸に襲われる前田敦子。本番20秒前まで呼吸は荒い。しかし、次の瞬間、彼女は舞台の中央ににこやかに立ち続ける。また、総選挙で2位に甘んじた大島優子。表舞台では、前田の健闘をたたえるものの、舞台裏に回った途端、くやしさからか泣き続ける。それを静かに支える篠田麻里子。あるいは、コンサートの出来が悪く、秋元康に呼び出されたキャプテン、高橋みなみ。泣きじゃくりながら、どうしていいか分からないと秋元に語る。だが、彼女は、全員を前にして、「このままではAKBは終わる」と叱咤激励するのだ。
AKB48は、今や国民的アイドルだ。しかし、一朝一夕でこの地位まで上ってきたのではない。その裏には、壮絶としか言いようのない、すさまじい闘いがあったのだ。それを潜り抜けた少女たちは、ただの可愛い女の子ではない。れっきとしたプロの「アイドル」なのである。その過程が、このドキュメンタリー映画には描かれている。
同映画の試写会に登場した総合プロデューサー秋元康氏は、「AKBって大変だなと思いました」と語った。自らがプロデュースした存在が、彼の思惑をはるかに超えた成長を遂げているのが感じられる。秋元氏は、AKB48の懸命な姿に逆に励まされているようであった。笑顔を絶やさない元気なアイドルの真の姿。人間くさく、生々しいその闘いを見た時、たしかに自分も頑張らなければという勇気が自然と湧いてくるのである。
なお、同映画は、27日よりTOHOシネマ六本木ヒルズほかで全国で公開される。ファンのみならず、今一番輝いているアイドルの本気を見てみたい方にもお勧めだ。
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